活きアジの針を付ける位置を間違えると、鼻から血が出たり、背掛けした部分が身切れしてアジが外れたりすることがあります。自分も、針を無理に押し込まないことと、強く投げすぎないことを意識するようになりました。
自分がノマセ釣りで使っているのは、前の針を鼻の穴に通す「鼻掛け」+後ろの針を背びれの後ろへ浅く掛ける「背掛け」の二本針。ウキノマセでもエレベーター仕掛けでも基本は同じで、この方法で青物とヒラメを釣っています。
ただし、二本針が一本針より確実だと比較して証明したわけではありません。この記事では、鼻掛け・背掛けの位置、針を付ける順番、アジが外れたり弱ったりしやすい場面と自分の対策を、実際にしている方法でまとめます。
何匹用意するか、現地で釣るか買って持ち込むか、持ち運びや交換まで含めた餌アジ全体の考え方は、ノマセ釣りの餌アジは何匹必要?15〜20匹目安の確保・持ち込み・活かし方にまとめています。
鼻掛け・背掛けはどこに刺す?まず位置と順番を確認
自分の基本は次の形です。
- 活かしバケツからアジキャッチですくう
- アジを網の中に入れたまま、鼻の穴へ前の針を通す
- 後ろの針を背びれの後ろあたりへ浅く掛ける
- 仕掛けへ接続したら、できるだけ早く海へ戻す
ウキノマセでもエレベーターでも、基本の二本針の付け方は同じです。
| 付け方 | 自分が針を掛ける位置 | 避けたい失敗 |
|---|---|---|
| 鼻掛け(前の針) | アジの鼻の穴を通す | 無理に押し込んで出血させる/針先をアジキャッチの網目に引っ掛ける |
| 背掛け(後ろの針) | 背びれの後ろあたりへ浅く掛ける | 深く刺す/強く投げて身切れさせ、餌のアジが外れる |
ここで紹介するのは自分が使っている二本針の実例です。鼻掛けの位置は下の実写写真でも確認できます。ただし、背掛けまで完了した状態の写真ではないため、後ろの針の位置と注意点は本文で確認してください。
鼻掛けの位置|鼻の穴に通し、無理に押し込まない
前の針は、アジの鼻の穴を通すように掛けています。
以下は2026年10月11日、名田屋の船上で撮影した活きアジの鼻掛け部分です。鼻先の針の位置を示す写真で、背中側の針まで掛け終えた完成形を示すものではありません。


鼻掛けは「軽い力でスッと通る位置」を探す
鼻掛けは、鼻の部分へ針を無理に押し込むというより、軽い力でスッと針が通る位置を探す感覚です。慣れてくると、強く押さなくても通せる場所が少しずつ分かってきます。
うまく位置を取れずに無理に針を通したときは、アジの鼻から血が出ることもあります。そのため自分は、できるだけ抵抗の少ない位置を探して通すことを意識しています。
この感覚は言葉だけでは少し伝えにくく、実際に何度か鼻掛けをして覚えていく部分だと思います。最初から完璧に狙うというより、毎回「強く押し込まず、軽い力で通せる位置を探す」ことを意識すると、少しずつ上達していきます。
自分は市販の二本針仕掛けをそのまま使っていて、二本の針の間隔を自分で調整することはしていません。

まず鼻掛けをしてから、後ろの針を背中へ掛ける順番で付けています。
背掛けの位置|背びれの後ろへ浅く掛ける
後ろの針は、背びれの後ろあたりへ背掛けします。
このとき、深く身まで刺すのではなく、皮に近いところへ浅く掛ける感覚です。自分は、できるだけアジへの負担を増やさないようにしています。
二本針にしているのは、掛かる可能性を少しでも上げたいからです。実際、この鼻掛け+背掛けの二本針で青物とヒラメの両方を釣っています。
岸和田一文字でエレベーター仕掛けを使った実釣については、岸和田一文字のエレベーター飲ませ|87cmブリとヒラメを釣った仕掛け・使い方にまとめています。
アジは手でつかまず、アジキャッチの中で針を付ける
アジを付けるときに特に気を付けているのが、活かしバケツへ手を入れて直接アジをつかまないことです。手で追い回してつかむより、できるだけ直接触れない方がよいと考えています。
自分はPRO MARINEの「アジキャッチ AFK001」を使っています。実際の流れは次の通りです。
- 活かしバケツの中のアジをアジキャッチですくう
- アジは網の中に入れたまま、前の針を鼻の穴へ通す
- 続けて、後ろの針を背びれの後ろあたりへ浅く掛ける
- 針を付け終えたら、そのまま仕掛けの接続へ進み、できるだけ早く海へ戻す
鼻掛けのときは、すくう時点でアジの鼻を黒いカバー側に置く
アジキャッチを使うときに、ひとつ起きやすいトラブルがあります。鼻掛けした針先や返しが、アジキャッチの網目に刺さって外れなくなることです。
特に、アジの鼻が網目の上にある状態で鼻掛けすると、針を通した瞬間にそのまま網へ掛かることがあります。こうなると針を外すのに時間がかかり、その間にアジを弱らせてしまいます。
自分はこれを避けるため、アジキャッチですくう時点で、アジの鼻が網目ではなく黒いカバー部分の上に来るようにすることを意識しています。針先の下に網目がない位置を最初から作っておく、という感覚です。
普通の網のように、このカバー部分がないものを使う場合は、針先や返しを網へ掛けないよう、アジの位置と針を通す向きをより意識する必要があります。
このやり方なら、アジを手で直接つかまずに二本針を付けられます。慌てて雑になる必要はありませんが、アジをすくってから海へ戻すまでの時間はできるだけ短くすることを意識しています。
活きアジの持ち運びや活かし方については、ノマセ釣りの活きアジの持ち運び方|30cm活かしバケツ+FP-2000の実例でも詳しくまとめています。
ウキノマセでは、海へ入れて少しなじませてから優しく投げる
ウキノマセでは、アジに二本針を付けたあと、アジの付いたハリスのクリップサルカンを、道糸側のサルカンへ取り付けます。
自分は次の順番で投入しています。
- 鼻掛け+背掛けをしたアジのハリスを、道糸側のサルカンへ接続する
- まずアジを海へ入れる
- 少し海水になじんだと感じたら竿を持つ
- 遠投しようとせず、ふわっと優しく投げる
強く振り抜くと、針を掛けた部分からアジが外れることがあります。特に背掛けだけの場合は、強く投げると身切れしやすいと感じています。
自分の経験では、ノマセは必ずしも遠くへ投げなくても手前で釣れることがあります。そのため、飛距離よりも、アジを外さず元気な状態で泳がせることを優先しています。
エレベーターでは、クリップサルカンを道糸へ付けて滑らせる
エレベーター仕掛けでも、アジへの針の付け方は同じく鼻掛け+背掛けです。
自分が実際にやっている流れは次の通りです。
- アジキャッチですくったアジに、網の中で鼻掛け→背掛けの順に二本針を付ける
- アジの付いたハリスのクリップサルカンを道糸へ取り付ける
- クリップサルカンごと、道糸を伝わせてアジを海へ滑らせて送る
ウキノマセのように、アジを付けた仕掛けを竿で投げる必要はありません。針を付けてクリップサルカンを道糸へ取り付けたら、そのまま滑らせて送り込みます。
投入方法は違っても、アジをすくってから針を付け、海へ戻すまでをできるだけ手早くすることはウキノマセと同じです。慌てて雑に作業する必要はありませんが、海へ戻すまでの時間はできるだけ短くするようにしています。
ウキノマセとエレベーターの使い分けについては、ウキノマセとエレベーターの使い分け|アジの数・混雑・潮・タナで決めるに整理しています。
アジが外れる・弱るのを防ぐために気を付けたい4つのこと
活きアジを扱うときは、焦って雑に針を付ける必要はありません。一方で、自分はアジをすくってから、鼻掛け・背掛け、仕掛けへの接続、海への投入までをできるだけ手早くするようにしています。
そのうえで、初心者なら特に次の4点を意識すると分かりやすいです。
- 活かしバケツのアジを手で直接つかまない。アジキャッチですくい、網の中で針を付ける。
- アジキャッチですくう時点で、アジの鼻を網目ではなく黒いカバー側に置く。針先や返しが網へ絡むのを防ぐ。
- 背掛けは深く刺し込まず、背びれの後ろへ浅く掛ける。
- ウキノマセでは強く投げすぎない。強く振ると、特に背掛けでは身切れしてアジが外れることがあるので、ふわっと投げる。
掛け方だけでなく、この4点まで含めて意識すると、自分が普段やっているアジの扱いにかなり近くなります。
海へ入れた後のアジの交換判断については、ノマセ釣りの活きアジはいつ交換する?30分・1時間を目安に状態で判断にまとめています。
まとめ|掛け方より先に「元気なアジを泳がせる」を考える
自分の基本は、鼻掛け+背掛けの二本針です。前の針は鼻の穴を通し、後ろの針は背びれの後ろあたりへ浅く掛けています。
ただ、実際に大事だと感じているのは、針をどこへ刺すかだけではありません。アジキャッチを使ってできるだけ直接触れず、針を付けてから海へ戻すまでを手早くすることも意識しています。
ウキノマセでは、アジを一度海へ入れて少しなじませてから、遠投を狙わずふわっと投げます。エレベーターでは、ハリス側のクリップサルカンを道糸へ付け、そのまま滑らせて送ります。
自分はこのやり方で青物だけでなくヒラメも釣っています。アジをできるだけ元気な状態で泳がせることを優先するのが、今の自分のノマセ釣りの基本です。


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