ノマセ釣りのドラグは、待っているときと、魚を掛けた後で強さを変えています。
自分は、ウキノマセでもエレベーターでも、待っている間は魚に違和感を与えにくいようにドラグを緩めています。ただし、緩ければ緩いほどいいわけではありません。
実際には、手で糸を引けばスムーズに出る。でも引くのをやめたらすぐ止まるくらいを、待ちドラグの基準にしています。
この記事では、待っているときのドラグ、アタリが出た後の締め方、合わせる瞬間、魚とのやり取り中の微調整まで、自分が実際にやっている方法をまとめます。
結論|待ちドラグと、やり取り中のドラグは別に考える
自分の基準は大きく2段階です。
- 待っている間:手で引けばスムーズに糸が出るが、手を止めればすぐ止まる程度
- 魚とのやり取り中:軽く引くだけでは出ず、強くグッと引いたときにドラグが滑って糸が出る程度
ウキノマセでもエレベーターでも、待っているときの基準は同じです。
待っているときは、緩いだけではダメ
ノマセでは、アジを泳がせて待っている間はドラグを緩めています。魚が食って走ったときに、強い抵抗を与えにくくするためです。
ただし、緩めすぎるとトラブルが起きます。
自分が初心者の頃、ドラグを緩めすぎていたときに、魚が強く走って一気に糸が出たあと、魚の引きが止まってもスプールがすぐに止まらず、リールのところで糸がモワッと緩んで絡むような状態になったことがあります。
そのため今は、待ちドラグをただ「できるだけ緩く」するのではなく、手で糸を引いて確認しています。
手で引けばスムーズに出る。でも、引くのをやめればすぐ止まる。
自分はこの状態を、待っているときのドラグ設定の基準にしています。
やり取り中は「強く引いたときだけ出る」くらいを狙う
魚が掛かった後のドラグは、待っているときより強くします。
実釣では毎回数値を測るのではなく、手で糸を引いた感覚を基準にしています。
- 軽く引いただけでスルスル糸が出る → 緩すぎる
- かなり強く引いても糸が出ない → 締めすぎ
- グッと力を入れて引いたときにだけ糸が出る → 狙っている強さ
ライン強度から目安を決めて、3Lの水で感覚を覚えた
ドラグの強さは、まず使っているラインの強度から目安を決めると考えやすいです。一般的な目安として、ドラグはライン強度の4分の1〜3分の1程度に設定するとされます。
自分が使っていた6号ナイロンは、製品例ではVARIVASで22lb、サンラインで25lb、約10〜11kg台です。この範囲ならドラグの目安はおよそ2.5〜3.8kgなので、3kg前後をひとつの基準にしていました。
ただ、最初は「3kg前後」と言われても、手で引いたときにどれくらいの強さなのか分かりませんでした。
そこで、ペットボトルに約3Lの水を入れて約3kgの重さを作り、そこへ糸をつないで持ち上げることで、3kg前後の負荷がどれくらいなのかを手で覚えました。
もちろん製品によって表示強度は違うので、最初に自分が使っているラインの強度を確認し、その4分の1〜3分の1くらいの力を手の感覚で覚えておく、という考え方で使っています。
「グッと引いたときだけドラグが出る」という感覚がまだ分からない人は、こうして一度重さを実際に体感しておくと、釣り場でドラグを合わせやすくなると思います。
初めから強く締めすぎると、魚が急に走ったときにラインへ負担が集中します。逆に緩すぎると、魚がそれほど強く引いていないのに糸が出続けてしまいます。
スピニングリールでは、合わせる前に締め、掛けた後に微調整する
岸和田一文字や泉佐野一文字でスピニングリールを使うノマセでは、待っている間はドラグを緩めています。
そのため、合わせると判断したら待ちドラグのままにはせず、合わせる前にドラグを締め、魚が掛かった後は実際の引きに合わせて微調整しています。
自分は次の流れで調整しています。
- ウキノマセでは、大きな糸フケを取ってから、合わせると判断したらドラグをある程度締める
- エレベーターでは、大きな糸フケは基本的にないため、合わせると判断したらドラグを締め、少しリールを巻く
- 合わせる瞬間は、スプールを手のひら全体で押さえて回転を止める
- 勢いよくあおらず、2〜3秒ほどかけて竿を立てて合わせる
- 魚が掛かったらスプールから手を離し、引きの強さを見ながらドラグを微調整する
最初から完璧な強さを狙うより、少し緩めから始めて、魚とのやり取りの中でちょうどいいところを探す感覚です。
ドラグを少し締めたあと、「今どれくらいの強さになったか分からない」と感じるときは、魚が強く走っていないタイミングで、ラインを手で引いてドラグがどのくらいの力で出るか確認すると分かりやすいです。
慣れたリールなら、ドラグノブをどれくらい締めれば自分が狙っている強さになるかを感覚的につかめるようになります。ただ、釣りやドラグ調整に慣れていないうちは、ドラグを調整したあとにラインを引いて確認した方が、狙った強さへ近づけやすいです。
合わせる瞬間だけ、スプールを手のひらで止める
待ちドラグのままだと、合わせた瞬間にドラグが滑ってしまい、合わせの力が逃げて、十分に針へ伝わらないことがあります。
そこで自分は、ドラグをある程度締めたうえで、合わせる瞬間だけスプールを手のひら全体でつかむようにして、完全に回転を止めています。
ただし、スプールを完全に固定するぶん、勢いよく竿を立てるような合わせ方はしていません。自分の場合は、2〜3秒くらいかけて竿を45度くらいの軌道で立てるイメージで、竿の勢いではなく魚の重みでフックさせる感覚です。
これは、スプールを固定した状態で急激に大きな負荷をかけるのを避けるためです。
合わせた後は、ずっとスプールを押さえ続けるのではなく、魚とのやり取りへ移り、そこでドラグの強さを調整します。
アタリから合わせまでの流れについては、ノマセ釣りのアタリと合わせ方|ウキが沈む・ラインが走る実釣3例にもまとめています。
岸和田・泉佐野では、魚の引きを見ながらドラグを決める
岸和田・泉佐野のノマセでは、魚がそれほど強く引いていないのに糸が出るなら少し締め、強く走ったときだけドラグが滑る状態を狙っています。
岸和田一文字でのエレベーター仕掛けの実釣は、岸和田一文字のエレベーター飲ませ|87cmブリとヒラメを釣った仕掛け・使い方、泉佐野一文字での実釣は、泉佐野一文字4番外向きのノマセ釣り|メジロ60cm・ハマチ40cmを釣った仕掛けと狙い方にまとめています。
串本カセでは、クラッチでスプールフリーとやり取りを切り替える
一方、串本カセで使っている石鯛用の両軸リールでは、ドラグの強さそのものは最初からやり取り用の強さに設定しています。

待っている間は、クラッチレバーをOFFにしてスプールフリーにします。アタリが出たらクラッチをONに戻せば、あらかじめ設定しておいたドラグの強さでそのままやり取りに入れます。
そのため、岸和田・泉佐野で使うスピニングリールのように、待ちドラグを緩くしておいて、アタリ後にドラグを締め直す必要がありません。
やり取り用の強さは、手で軽く引いただけでは糸は出ず、強くグッと引いたときにドラグが滑る程度を基準にしています。
ドラグの正解は魚の大きさ、ライン、仕掛けによって変わるので、その日の仕掛けで手で引いて確認し、魚が掛かった後も必要に応じて微調整しています。
まとめ|待ちはスムーズに出る、やり取り中は強く引いたときだけ出る
自分のノマセ釣りでは、待っているときと魚を掛けた後でドラグの強さを分けています。
待っている間は、手で引けばスムーズに糸が出るが、手を止めればすぐ止まる程度。魚が掛かった後は、軽く引いただけでは出ず、強くグッと引いたときにだけドラグが滑る程度を目標にしています。
強さの感覚が分かりにくい場合は、まず使っているラインの強度を確認し、その4分の1〜3分の1程度を目安にして、一度重さを体感しておくと分かりやすいです。自分は3Lの水を使って、3kg前後の感覚を覚えました。
岸和田・泉佐野のスピニングリールでは、合わせると判断したら待ちドラグのままにはせず、ドラグをある程度締めます。ウキノマセでは大きな糸フケを取り、エレベーターでは少しリールを巻いてから、合わせる瞬間だけスプールを完全に止めます。ただし勢いよく合わせず、2〜3秒ほどかけて竿を立て、魚が掛かった後はスプールから手を離して、実際の引きを見ながらドラグを微調整します。
一方、串本カセで使う石鯛リールでは、ドラグは最初からやり取り用に設定しておき、待っている間はクラッチOFFでスプールフリーにできます。
数値を覚えることより、狙った強さを手の感覚で再現できるようにして、最後は実際の魚の引きで微調整する。これが今の自分のドラグ設定です。


コメント