串本のカセ釣りへ初挑戦する前、リール選びで最優先にしたのは「カウンター付きであること」でした。理由は、反応があったタナを次の1投でも再現しやすくしたかったからです。
そこで選んだのが、シマノのスピードマスター石鯛3000T。最初の2回の串本カセで実際に使いました。
結論から言うと、石鯛リールが絶対に必要だとは思いません。ただ、3000Tはタナの再現性に加え、12号フロロの糸巻量や巻き上げにも不安がなく、自分の釣り方には合っていました。一方で、少し重いという欠点もあります。
この記事では、3000Tを2回使って分かった良かった点・気になった点・まだ未検証の点を、実釣ベースで整理します。

最初の条件は「カウンター付き」。2回使って重要だと感じた4点
自分の場合、出発点は「串本カセではタナを意識して釣るので、カウンター付きが必要だろう」という考えでした。特に重視したのは、一度反応があったタナを次の1投でも再現しやすくすることです。
実際に2回使ってみると、リール選びでは次の4点が重要だと感じました。
- タナを把握しやすいこと
- 大物を掛けてもやり取りできる強さ
- 太めのラインを十分巻けること
- 仕掛けを回収しやすい巻き上げ性能
串本カセでは、ハマチやブリなどの青物を狙う場面があります。自分の初回釣行でも約20m付近で大物が掛かりましたが、針付近でラインブレイクしました。
魚種は確認できていないためブリだったとは書けませんが、少なくとも「掛けた後に獲り切るための余裕」は必要だと感じました。
「なぜ2000Tや4000Tではなく3000Tにしたのか」というサイズ選びの細かな検討までは、今はすべて覚えていません。はっきり覚えているのは、串本カセでタナを再現するために「カウンター付き」を最優先条件にしていたことです。
| 確認したポイント | 2回使った実感 |
|---|---|
| カウンター | 反応があったタナを次の1投で再現しやすい |
| 重さ | 男性の自分でも少し重いが、力が強い方ではなくても1日手持ち可能 |
| 12号フロロの糸巻量 | 不足や残量への不安は感じなかった |
| 巻き上げ | 58cmハマチと推定80〜100cmのサメでもかなり楽だった |
| ブリ級 | まだ未検証 |
石鯛リールは「必須」ではない。でも条件には合いやすい
串本カセだから石鯛リールでなければ成立しない、という意味ではありません。
自分が必要だと思う条件を満たす両軸リールや船用リールなら、候補になると思います。
そのうえで石鯛リールは、もともと太いラインと大物を想定した道具です。自分が使っているスピードマスター石鯛3000Tも、シマノ公式では最大ドラグ力12kg、デジタルカウンター搭載、最大巻上長116cm/ハンドル1回転のモデルとして案内されています。
さらに3000Tは、同シリーズの中で「最もオールラウンドなアイテム」と位置付けられています。
実際の串本カセでは、サンライン「船ハリス」12号のフロロカーボンを使いました。パッケージ表記では標準直径0.570mm、300m巻きです。
リール選びとは別に、12号を選んだ理由と2回の実釣での使用感は、串本カセの道糸は何号?で整理しています。

この12号を使っていても、実釣中に糸巻量が足りない、残量が不安と感じることはありませんでした。自分の串本カセ2回の範囲では、糸巻量に不満はありません。
自分はこの余裕を、串本カセの青物狙いにも使いやすいと判断しました。
実際に2回使って、58cmハマチと1m弱のサメまでは取り込めた
2回目の串本カセでは、スピードマスター石鯛3000Tを使って58cmのハマチを釣ることができました。
また、同じ釣行で推定80〜100cmのサメも取り込んでいます。
少なくとも自分が実際に掛けたこの範囲では、リールの力不足を感じる場面はありませんでした。むしろ、58cmのハマチも推定80〜100cmのサメも、巻き上げ自体はかなり楽でした。
ただし、ここは分けて考えています。
「58cmハマチと1m弱のサメを取り込めた」ことと、「ブリ級でも十分だと実証できた」ことは同じではありません。
まだ自分は、このリールでブリ級を実際に取り込んでいません。そこは今後の釣行で確認していきます。
デジタルカウンターは便利。でも数字をそのまま水深だと思わない
スピードマスター石鯛3000Tにはデジタルカウンターがあります。
これは串本カセでかなり便利でした。自分の場合、「20m付近を探る」「次は25m」「35m前後まで落としてみる」といったように、同じ釣りの中でタナを再現しやすくなります。
ただし、2回使ってみて感じたのは、カウンターの数字を海底からの正確な水深だと思わない方がいいということです。
潮でラインが斜めに出れば、リールから出たラインの長さと垂直方向の深さは一致しません。
つまりカウンターは「再現するための基準」としては有効でも、「表示35mだから水深35m」とは限らない。
この点は別記事で、実際の釣行記録と照らして詳しく整理しています。
重さは少し気になる。それでも1日手持ちで釣れた
スピードマスター石鯛3000Tは軽いリールではありません。実際、男性の自分でも少し重いとは感じます。
自分は力に自信がある方ではありませんが、手持ちで1日釣りを続けることはできました。重さは感じたものの、自分にとっては使えないほどではありませんでした。
一方で、体格や筋力によって感じ方は変わります。女性や子どもなど、軽いタックルを好む人にとっては、より重く感じる可能性があります。
自分なら、重さだけでなく、カウンターでタナを再現しやすいこと、大物を想定した強さ、そして1日扱える重さかを合わせて判断します。
ただし「リールだけ強くすればいい」わけではなかった
2回目の釣行では、別の失敗もありました。
使っていた竿受けが石鯛リールを載せた竿に合っておらず、リール側が回転して竿ごと竿受けから落ち、海へ水没しました。
尻手ロープを付けていたため回収できましたが、付けていなければそのまま海底へ沈んでいた可能性があります。
この経験から、重く大きな石鯛リールを使うなら、リールだけでなく竿受けとの相性、竿尻側の固定、尻手ロープまで含めて一つのシステムとして考える必要があると感じました。
竿との装着確認も先にしておいた方がいい
リールの性能が十分でも、竿のリールシートへきちんと装着できなければ使えません。
自分は名田屋のノマセ釣り用としてHIGH ELVES 210-50〜100-Bを選んだ際、スピードマスター石鯛3000Tが装着できるかをメーカーへ確認し、その後に実機でも取り付けを確認しました。この組み合わせは、3回目の串本えり丸でも使う予定です。
こうした大型リールでは、スペック表だけでなく、実際に組み合わせる竿との装着確認までしておく方が安心です。

スピードマスター石鯛3000TをHIGH ELVESへ装着した確認記事はこちら
竿そのものをどう選んだかは、串本カセの青物竿選びの記事にまとめています。
今の自分なら、串本カセ用リールはこう選ぶ
今からもう一度選ぶなら、ブランド名より先に次の順で確認します。
- カウンター付きで、当たったタナを再現しやすいか
- 狙う魚に対して十分な強さがあるか
- 使いたい太さのラインを十分巻けるか
- 深いタナからでも回収しやすいか
- 自分が1日扱える重さか
- 使う竿へ確実に装着でき、竿受けにも安定して載せられるか
自分の場合、この条件で実際に使っているのがスピードマスター石鯛3000Tです。
スピードマスター石鯛3000Tが自分に合った条件
2回使った範囲で、自分にとって3000Tが合っていたのは、カウンターでタナを再現したい、12号フロロを使う、深いタナから仕掛けを回収する、大型青物まで想定するという条件が重なっていたからです。
自分と同じような使い方なら候補にしやすい
- 串本カセで、反応があったタナを次の投入でも再現したい
- 太いラインを使い、糸巻量に余裕を持たせたい
- 深いタナから何度も仕掛けを回収する
- ハマチだけでなく、さらに大きい青物も想定しておきたい
- 多少重くても、カウンター・糸巻量・巻き上げの余裕を優先したい
逆に、軽さを最優先するなら別候補も見た方がいい
3000Tは自分でも少し重いと感じます。細いライン中心で大きな糸巻量を必要としない釣りや、1日中の手持ちで軽さを最優先したい場合は、同じ選び方をする必要はありません。
また、自分はこのリールで58cmハマチと推定80〜100cmのサメまでは取り込んでいますが、ブリ級はまだ未検証です。「大型青物まで絶対に問題ない」と評価できる段階ではありません。
購入前に自分なら確認する5点
- カウンターが必要か:タナの再現をどこまで重視するか
- 使うラインを十分巻けるか:自分は12号フロロを使って糸巻量に不安を感じなかった
- 重さを許容できるか:自分には1日使える範囲だったが、軽いリールではない
- 竿へ確実に装着できるか:大型リールなので、リールシートとの相性は先に確認した方がいい
- 竿受けまで含めて安定するか:自分は合わない竿受けでタックルを海へ落としたため、ここはリール単体より重要だと感じている
つまり、商品名から選ぶのではなく、タナの再現性・必要な糸巻量・巻き上げ・1日扱える重さ・竿と竿受けとの相性を先に決め、その条件に3000Tが合うかを見るのが、自分なら今選び直すときの順番です。
2026年9月時点では、スピードマスター石鯛3000Tはシマノ公式の製品ページに掲載され、国内通販でも新品流通を確認できます。販売状況は変わるため、購入前は最新情報をご確認ください。
結論|カウンターでタナを再現したいなら、3000Tは有力候補
串本カセで石鯛リールが絶対に必要だとは思いません。
自分がリールを探したときの最優先条件は、当たったタナを次の1投でも再現しやすいカウンター付きであることでした。
スピードマスター石鯛3000Tを2回使った範囲では、12号フロロでも糸巻量に不安はなく、58cmハマチと推定80〜100cmのサメの巻き上げもかなり楽でした。一方で、本体は少し重く、ブリ級を実際に取り込めるかはまだ未検証です。
そのため、「軽さ最優先」なら別の候補も比較した方がいい一方、「タナの再現性と大物への余裕を優先したい」なら3000Tは検討しやすいリールだと感じています。
次にブリ級を掛けたとき、このリールでどこまでやれるのか。そこは今後の実釣で追記します。

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