釣りで尻手ロープは本当に必要なのか。自分は串本のカセ釣りで、竿とリールを実際に海へ落としてから、必要性を強く感じました。
2回目のえり丸釣行で、竿受けに置いていたタックルが回転するように外れ、そのまま竿とスピードマスター石鯛3000Tが海へ水没しました。
水没したリールを回収した後、帰宅してから実際に行った洗浄や確認は、海水にリールを落としたらどうする?に分けてまとめています。
そのとき、尻手ロープを付けていたため完全に沈んでいくのを防げました。付けていなければ、そのまま海底へ沈んでいた可能性があります。
この記事では、この失敗をもとに、尻手ロープを付けておく意味と、自分が今後どう考えるようになったかをまとめます。
結論|尻手ロープは「落ちても失わないための最後の保険」だった
自分の結論は、船やカセでタックルを使うなら、尻手ロープは付けておいた方がいい、ということです。
竿受けを使っていても、タックルが外れて海へ落ちることはあります。自分は実際にその経験をしました。
そのとき、タックルが海底へ沈んでいくのを止めてくれたのが尻手ロープでした。
DAIWAも尻手ロープを、ロッドやアクセサリーなど大切な道具の落下・紛失を防ぐための用品として案内しています。
実際に起きたこと|竿受けから竿とリールが海へ落ちた
事故が起きたのは、串本カセ2回目の釣行です。
その日はスピードマスター石鯛3000Tを使っていました。使っていた竿受けでは、石鯛リールを含むタックルを十分に安定して保持できていなかったと、後から感じています。
釣りの途中でタックルが回転するように外れ、そのまま竿とリールが海へ落下しました。
リールまで完全に水没しました。
その瞬間はかなり焦りましたが、尻手ロープを付けていたため、タックルがそのまま沈んでいくことはありませんでした。
そのまま尻手ロープを手繰って、竿とリールを引き上げて回収しました。尻手ロープは「落下を止めただけ」ではなく、実際に水没したタックルを回収するための手掛かりにもなりました。
スピードマスター石鯛3000Tは海水に完全に水没しましたが、引き上げた後もそのまま問題なく使えました。
帰宅後は、塩水に浸かったことが気になったため、当時調べた方法を参考にして念入りに水洗いしました。バケツの水へ沈めるのではなく、シャワーの流水をリール全体や可動部の隙間、スプール周りへ当てながら洗いました。
現在のSHIMANO公式のオフショア用両軸リールの日常メンテナンスでも、水へ漬け込まず、シャワーなどの流水で塩分や汚れを洗い流す方法が案内されています。スプール周りはハンドルをゆっくり回しながら洗浄する手順も紹介されています。
洗浄後は自然乾燥させ、その後は自宅で動作させて使える状態であることは確認しています。ただし、水没後はまだ次の釣行では使っていないため、実釣で問題なく使えるかどうかは現時点では未確認です。SHIMANOは海水に水没させた場合、オーバーホールに出す方が安心とも案内しています。「水洗いだけで必ず大丈夫」という意味ではありません。
この事故をきっかけに、竿受け自体も見直しました。詳しくは竿と石鯛リールが水没した失敗から竿受けを見直した記事にまとめています。
それまでは「念のため」の装備だった
尻手ロープは、付ける前提ではありましたが、事故が起きるまでは「念のための装備」という感覚が強かったです。
実際には、竿受けがあるから絶対に落ちないわけではありませんでした。
今回、タックルが外れた原因を厳密に切り分けられているわけではありません。ただ、竿受けから外れて海へ落ちたタックルを、尻手ロープが最後に止めたことは事実です。
自分はどこにつないでいた?|竿尻とカセの木製ベンチの脚
2回目のえり丸で実際に水没したときは、タックル側は竿尻に尻手ロープを付けていました。
カセ側は、木のベンチや物置のようになっている場所の脚へロープをぐるっと一周回し、ロープのフックを尻手ロープ側へ掛けて輪を作る形で固定していました。
カセ側に尻手ロープをしっかり固定していたため、竿とリールが竿受けから外れて海へ落ちても、タックルがそのまま沈んでいくのを防げました。

カセによって固定できる場所の形状は違うので、同じ付け方が常にできるとは限りません。ただ、自分はこの経験から、竿尻だけでなく、反対側を何に固定するかまで確認してから釣りを始めることが大事だと感じています。

今なら釣りを始める前に、次の3点を確認します。
- タックル側が竿尻に確実につながっているか
- 反対側が簡単には外れない場所に固定できているか
- 竿を持って動かしてもロープが邪魔にならないか
使っていて邪魔だった?|カセではほぼ気にならなかった
自分が使っていたのは、ESFUERZOの最長3mのスパイラルコードタイプの尻手ロープです。
実際にカセで使っていて、邪魔だと感じることはほとんどありませんでした。
自分が使ったカセはスペースが狭く、尻手ロープを固定した木製ベンチの脚と竿尻までの距離もそれほど長くありませんでした。そのため、ロープが大きく余って足元を邪魔する場面はほぼありませんでした。
ただし、これは自分が使ったカセでの感想です。固定位置や釣り座の広さによって使いやすさは変わると思います。

この尻手ロープが自分に合っていた条件と、まだ分からないこと
今回使っていたESFUERZOの尻手ロープは、最長3mのスパイラルコードタイプです。自分が使ったカセでは、固定した木製ベンチの脚と竿尻までの距離が短く、釣りをしていて大きく邪魔になることはありませんでした。
また、実際に竿とリールが海へ落ちたときには、落下を止めるだけでなく、ロープを手繰ってタックルを回収するところまで使えたことは確認できています。
一方で、自分は長さや構造の違う複数の尻手ロープを比較したわけではありません。広い釣り座や、竿を大きく動かす釣りで同じ3mタイプが使いやすいかも確認していません。そのため、「この製品が最適」ではなく、自分のカセ釣りの条件では実際に役立った1本として扱います。
購入前に自分なら確認する3点
- 両端を確実に固定できるか:竿尻側だけでなく、反対側をカセや船の固定物へしっかり接続できるか
- 長さが釣り方に合うか:竿を必要な範囲まで動かせる一方で、余りすぎて足元の邪魔にならないか
- 実際の釣り座で干渉しないか:竿受け、仕掛け、足元の荷物などと絡みにくい位置へ取り回せるか
少なくとも自分の場合は、大型タックルをカセで使い、竿受けとは別系統の落水対策を持っておきたいという条件に、この3mのスパイラル式が合っていました。
竿受けを替えても、竿と竿受けの両方に落下対策をする
事故後は、竿受けの選び方自体を見直しました。
ただ、よりしっかりした竿受けへ替えれば、それだけで十分だとは考えていません。
自分は今、竿とリールだけでなく、竿受け本体にも落下対策が必要だと考えています。竿受けによっては、落下防止用の尻手ロープが付属しているものもあります。
- 竿・リール:竿尻に尻手ロープを付けてカセ側へ固定する
- 竿受け本体:竿受けにも尻手ロープなどを付けて、海へ落ちないように固定する
つまり、竿受けでタックルを保持しつつ、竿・リールと竿受け本体の両方に別々の落下対策をしておく、という考え方です。
高価なリールほど「一度の失敗」が大きい
今回落ちたのは、スピードマスター石鯛3000Tでした。
リールだけでなく竿まで一緒に失えば、損失はかなり大きくなります。
尻手ロープ自体はタックル本体に比べれば小さな装備ですが、実際に水没を経験した自分にとっては、優先順位の高い装備になりました。
串本カセへ持っていく装備全体は、串本カセ初心者の持ち物チェックリストにもまとめています。
よくある疑問
竿受けがあれば、竿の尻手ロープはいらない?
自分は必要だと考えています。実際に竿受けを使っている状態で竿とリールを海へ落とし、竿尻につないでいた尻手ロープに助けられたからです。
竿受け本体にも落下防止は必要?
自分は必要だと考えています。竿受けそのものが海へ落ちる可能性もあるためです。製品によっては落下防止用の尻手ロープが付属しているものもあります。竿・リール用と竿受け本体用は別々に考えるようにしています。
ずっと付けていると邪魔にならない?
自分がカセで使ったときは、ほとんど気になりませんでした。釣り座がコンパクトで、固定した木製ベンチの脚と竿尻までの距離も短かったためだと思います。
ただし、固定位置や釣り座の広さで使い勝手は変わるので、竿を動かしたときに引っ張られないか、足元で邪魔にならないかは最初に確認した方がいいです。
どんな尻手ロープを選べばいい?
今回実際に使っていたのは、この尻手ロープです。少なくとも今回の事故では、竿とリールの落下を止め、そのままロープを手繰ってタックルを回収するところまで役立ちました。
自分は、まず使うタックルをつなげられること、固定部が簡単に外れないこと、釣りの動作を邪魔しない長さであることを重視します。
現時点では複数製品を比較して「これが最適」と言えるほど試していないため、この記事では特定製品の優劣までは断定しません。
まとめ|尻手ロープは、本当に使う瞬間が一度でもあれば十分だった
自分は串本カセで、竿とリールを実際に海へ落としました。
しかもリールまで水没しています。
それでもタックルを失わずに済んだのは、尻手ロープを付けていたからでした。
それ以来、自分にとって尻手ロープは「念のため」ではなく、タックルを完全に失わないための最後の保険です。
竿受けをしっかりしたものへ替えても、竿の尻手ロープは外さない。さらに竿受け本体にも別で落下対策をする。この失敗からは、そう考えるようになりました。


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