2025年10月11日、泉佐野一文字でノマセ釣りをしていたとき、潮見表の干潮時刻と、実際にウキがほとんど流れなくなった時間が一致していないように感じました。
当時は、「潮見表の干潮と、ウキが止まる時間が1時間半くらいズレてる気がする」と記録していました。ウキが止まった正確な時刻までは残していないため、「約1時間半」は実測値ではなく、当時の体感です。
あとから潮位表と潮流表を見直すと、満潮・干潮は潮位、潮止まりは潮流を見ていて、そもそも同じ時刻になるとは限らないことが分かりました。
この記事では、そのときの違和感を出発点に、潮見表の満潮・干潮と釣り場の潮止まりがなぜズレるのかを、手元の潮流表と実釣記録を使って整理します。
結論|満潮・干潮の時刻と、潮が止まる時刻は同じとは限らない
潮見表の満潮・干潮は、海面の高さである潮位が最も高く、または最も低くなる時刻です。
一方、釣り場で「潮が止まった」と感じるのは、ウキや仕掛けを横へ運ぶ潮流が弱くなったときです。
この2つは別の現象を見ているため、満潮・干潮の時刻=その場の潮止まりとは限りません。
釣行前と現場では、知りたいことに合わせて確認する情報を分けています。
| 知りたいこと | 確認するもの | 分かること |
|---|---|---|
| 満潮・干潮はいつ? | 潮見表(潮位表) | 海面の高さが最大・最小になる予測時刻 |
| 潮はどちらへ流れそう? | 潮流表・MIRCの潮流予測 | 対象海域の転流時刻や、流れの向き・速さの目安 |
| 今いる釣り座で潮が弱くなった? | 現場のウキ・ライン | その場所で実際に感じる流れ方の変化 |
ただし、海峡など別地点の潮流時刻を、そのまま目の前の釣り場に当てはめることはできません。
潮見表が示しているのは「海面の高さ」
気象庁は、満潮を潮位が極大になる状態、干潮を潮位が極小になる状態として説明しています。潮位表に掲載される満潮・干潮の時刻も、天文潮位の極大・極小をもとにしたものです。
つまり、潮見表を見て分かるのは、基本的には海面がいつ高くなるか・低くなるかです。
気象庁「潮汐の仕組み」でも、潮汐は海面水位が周期的に上下する現象として説明されています。
釣り場で見ているのは「潮流」
釣りをしているときに気になるのは、海面の高さそのものよりも、ウキや仕掛けがどちらへ、どれくらいの速さで流されるかです。
手元にある日本水路協会の『瀬戸内海・九州・南西諸島 沿岸潮汐表』を見ると、満潮・干潮とは別に、潮流の「転流時」と「最強時」が掲載されています。転流時は潮の流れる向きが変わる基準時刻、最強時は流れが最も強くなる時刻です。
自分が明石海峡と友ヶ島水道の潮流を見るのは、大阪湾の出入口にあたる場所の流れを見れば、大阪湾全体への海水の出入りや潮の流れ方をある程度イメージできるのではないかと考えたからです。
ただし、この表から泉佐野一文字の潮止まり時刻を直接求められるわけではありません。ここでは、大阪湾につながる海峡の潮流を手がかりにしながら、満潮・干潮の時刻と潮流の転流時刻が別に示されていることも確認しています。

2025年10月11日の転流時を表にすると、次の通りです。
| 地点 | 2025年10月11日の転流時 |
|---|---|
| 明石海峡 | 0:11/6:59/14:15/20:43 |
| 友ヶ島水道 | 5:55/13:50/19:13/23:20 |
出典:一般財団法人 日本水路協会『令和7年 瀬戸内海・九州・南西諸島 沿岸潮汐表』H-705、p.126(明石海峡)、p.120(友ヶ島水道)
一方、気象庁「潮位表 大阪」では、同日の干潮は15:00です。潮位の干潮時刻と、潮流表の転流時刻が別に示されていることが分かります。
もちろん、明石海峡や友ヶ島水道の時刻を泉佐野一文字にそのまま当てはめることはできません。ここで確認したかったのは、満潮・干潮と潮流の転流は、そもそも別の時刻として扱われているという点です。
この違和感を持った日の釣行そのものは、泉佐野一文字でのノマセ釣行の記事にまとめています。
大潮だから必ず「潮が効く」とは限らないと感じている
潮位と潮流を分けて考えるようになってから、もう一つ気になっているのが、大潮だからといって、いつも潮が強く流れるわけではないということです。
気象庁が説明する「大潮」は、満潮と干潮の潮位差が大きくなる時期を指します。つまり、大潮という言葉自体は、その釣り場で実際にどれくらい速く潮が流れるかを直接示すものではありません。
自分の経験でも、大潮なのにウキや仕掛けがあまり流れず、「今日は潮が効いていない」と感じる日は何度かありました。逆に、中潮の方がある程度しっかり潮が動いていると感じることもあります。
ただし、ここはまだ自分の中でも整理しきれていません。「中潮の方が釣れる」「大潮は避けた方がいい」と結論づけるつもりはありません。現時点では、釣行日を決める際に大潮・中潮という区分だけで判断せず、実際の潮流や現場での流れ方を重視したいと考えています。
気象庁「潮汐の仕組み」では、大潮を満潮と干潮の潮位差が大きくなる時期として説明しています。
潮止まりを知りたいなら、最後は現場のウキとラインを見る
今は、潮見表の満潮・干潮時刻を「その瞬間に必ず潮が止まる時刻」とは考えていません。
潮見表では潮回りと満潮・干潮の時刻を確認しますが、潮が実際にどちらへ、どれくらい流れるかは別に見ています。現場では次の変化を確認します。
- ウキがどちらへ流れているか
- ウキが流れる速さが変わってきたか
- ラインの出方が弱くなってきたか
- 仕掛けが同じ場所にとどまりやすくなったか
- 反対方向へ流れ始めたか
特にウキノマセでは、ウキ自体が潮の流れをかなり分かりやすく見せてくれます。
満潮・干潮の時刻を、そのまま潮止まりの時刻とは考えず、実際の流れは目の前のウキやラインで確認する、という使い方が今はしっくりきています。
釣行前はMIRCの潮流予測も見る
自分は釣行前に、一般財団法人日本水路協会・海洋情報研究センター(MIRC)のMIRCの潮流予測ページ(海域一覧から大阪湾・播磨灘を選択)も確認しています。
この予測では、表示範囲内の潮の向きと流速を図で確認でき、10分間隔で先の変化を見ることができます。自分にとっては、潮見表の「大潮・中潮」や満潮・干潮の時刻だけでなく、当日にどちら向きへ、どの程度流れそうかをイメージしておくための資料です。
ただし、MIRC自身も、表示される潮流図は数値シミュレーションをもとにした予測値で、海上保安庁の潮汐表に記載される転流時刻や最強時刻そのものではないと案内しています。実際の釣り場では風や地形などの影響もあるので、予測で心構えを作り、最後は現場のウキやラインを見るという使い方をしています。
自分の釣行前の見方は、今のところ次の3段階です。
- 潮見表で大潮・中潮や満潮・干潮の時間帯を見る
- MIRCの潮流予測で、潮の向きと強さをイメージする
- 現場では、ウキやラインの動きを見て実際の潮の効き方を判断する
潮回りの名前だけで釣行日を決めるより、この3つを分けて見る方が、自分には実釣の感覚と合っています。
まとめ|潮見表・潮流予測・現場を分けて見る
泉佐野一文字で、潮見表の干潮時刻と、ウキがほとんど流れなくなったタイミングが一致していないように感じたことが、この記事を書くきっかけでした。
満潮・干潮は潮位が最も高く、または低くなる時刻です。一方、潮流表の転流時は潮の流れる向きが変わる基準時刻で、釣り場で感じる潮止まりは、その場所の流れが弱くなった状態です。これらが同じ時刻になるとは限りません。
手元の沿岸潮汐表を見ても、満潮・干潮とは別に潮流の転流時が掲載されています。ただし、場所によって流れ方は違うので、泉佐野一文字の潮止まりを別地点の表だけで決めることはできません。
今は、潮見表で潮回りと満潮・干潮を確認し、MIRCで潮の向きと強さを予測し、最後は現場のウキやラインで実際の流れを判断する、という3段階で見ています。
調べるほど単純な話ではなくなりましたが、それも含めて海の面白さなのかもしれません。
潮の違いを踏まえて釣行前の情報をどう使うかは、大阪湾の釣行前に見る3つの情報|潮見表・潮流予測・水温をどう使う?にまとめています。釣行日の予習から現場での判断までを整理した記事です。


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