串本のカセ釣りに2回行ってみて、最初に思っていた以上に「現場で考えることが多い釣り」だと感じました。
1回目は、表層のサバ、ラインブレイク、船酔いが重なり、本命を獲れずに終了しました。ラインを切られた後は、イワシの油がついた手で外掛け結びをやり直すのにも手間取り、釣りを再開するまでに時間を失いました。詳しい流れは、串本カセ初挑戦の実釣記と反省にまとめています。
6日後の2回目は、仕掛けの事前準備と船酔い対策をして再挑戦。サバや潮の状況を見ながらタナとオモリを変え、最終的に35m前後でハマチ58cmを1本獲ることができました。
この記事では、細かな時系列を繰り返すのではなく、2回の実釣から「次に初めて串本カセへ行くなら、自分なら何を意識するか」を7つに絞って整理します。タナ・オモリ・仕掛け・船酔いの詳しい経緯は、それぞれ個別記事へ分けています。

1回目から2回目で変えたこと
| 1回目の失敗・課題 | 2回目で変えたこと |
|---|---|
| 表層のサバに仕掛けを止められた | 重めの5号でも通らず、10号でも抜けなかったため最終的に実質15号程度まで重くし、サバが消えて潮も弱くなった後はオモリを外して完全フカセに切り替えた |
| ラインブレイク後、現場で針を結び直すのに手間取った | 針とハリスを組んだ仕掛けを事前に複数作って持参した |
| 船酔いで釣りに集中できなかった | アネロンを使い、自分の場合は前回よりかなり楽に釣りができた |
| 状況に振り回され、タナの基準が曖昧だった | 暗いうちは20m前後、明るくなってから35m前後へと反応を見ながら変えた |
1.前回釣れたタナを、そのまま正解にしない
2回目の釣行では、最初から35mを狙っていたわけではありません。
暗いうちは20m前後を基準に探りましたが、釣れるのはサバばかり。明るくなってきたところで35m前後へ探る範囲を変え、その中でハマチ58cmが出ました。
この経験から感じたのは、「前回釣れたタナをそのまま正解にしない」ことです。
実際の「暗いうち20m→明るくなって35m」というタナ探しの流れは、串本カセのタナはどう探す?で詳しくまとめています。
時間帯や明るさ、魚の位置は変わるので、最初から1つの水深に決め打ちするより、反応を見ながら変えていく方が自分には合っていました。
2.サバが多いときは、仕掛けを届けることを優先する
1回目も2回目も、サバがかなり多い時間がありました。
特に困ったのは、狙いたいタナへ届く前にサバが食ってしまうことです。
2回目は暗いうちに20m前後を探っていましたが、サバばかり。自分のイワシフカセでは重い側の5号でも突破できず、10号まで重くしてもまだ抜けませんでした。そこでさらに追加し、最終的に実質15号程度まで重くしました。
この場面では、そもそも狙いたい場所までエサが届かなければ始まらないと考え、自然さよりサバの層を抜くことを優先しました。
一方、明るくなってサバが消え、潮もあまり流れていなかったあとは、オモリをすべて外して完全フカセへ切り替えました。
オモリについては、5号→10号→15号と段階的に重くし、その後完全フカセへ戻した理由を別記事で詳しくまとめています。
3.通し仕掛けはラインブレイク後の復旧まで考えておく
1回目は、フロロカーボンを針まで通した通し仕掛けでラインブレイクが1回ありました。
問題は、切られたことだけではありません。
通し仕掛けなので、ラインブレイク後は新しい針をその場で外掛け結びし直す必要があります。ところがイワシを触っていた手に油がついていて、うまく結べず、仕掛けを復旧するまでに時間を使ってしまいました。
一般的なハリス交換式の仕掛けなら予備を持っていくのは当然ですが、今回の反省は、通し仕掛けで切られた後の復旧時間まで想定していなかったことです。
そこで2回目は、サルカンを使って、事前に作った針+ハリスの仕掛けを交換できる形にしました。
通し仕掛けより結び目が増えるぶん強度面では弱点になり得る箇所が増えますが、ラインブレイク後の復旧は早くできます。
「切られない強さ」と「切られた後にすぐ戻れる速さ」のどちらを優先するかまで含めて仕掛けを考えるようになりました。
4.船酔い対策は釣具と同じくらい重要
1回目で一番きつかったのは船酔いでした。
カセなら大丈夫だろうと思っていましたが、普通に酔いました。気分が悪くなると、タナを変える、仕掛けを作り直す、周囲を見る、といった判断そのものが面倒になります。
2回目はアネロンを使い、自分の場合は前回よりかなり楽に釣りができました。
釣具を揃えても、体調が崩れれば釣りの質は一気に落ちます。酔いやすい人ほど、船酔い対策は後回しにしない方がいいと感じました。
初回と2回目で船酔いがどう違ったかは、別記事に実体験ベースでまとめています。
※医薬品には体質や体調による合う・合わないがあります。使用する場合は添付文書を確認し、用法・用量を守ってください。
5.周囲で釣れた魚の情報を、その日のヒントにする
1回目は、自分の仕掛けをどうするかに意識が向きすぎていました。
その一方で、近くでは実際にブリが上がっていました。あとから振り返ると、そこで「何mで食ったのか」「止めていたのか、落としている途中だったのか」まで聞けていれば、次の一手を考える材料になったはずです。
同じ時間、同じ海で魚を掛けた人がいるなら、その情報はかなり価値があります。
次回は周囲で青物が上がったら、邪魔にならない範囲でヒットしたタナ、オモリ、仕掛けの動かし方を確認したいと思っています。
自分の経験だけで答えを決めるのではなく、その日の海ですでに出ている答えも拾う。これも初回でできなかったことの一つでした。
6.失敗は「次回何を変えるか」まで決めて初めて役に立つ
1回目は、サバ・ラインブレイク・船酔いと失敗が重なりました。
ただ、「今日はダメだった」で終わると、次回も同じことを繰り返します。
実際に2回目で変えたのは、
- 仕掛けを事前に複数作る
- 船酔い対策をする
- タナを時間帯で見直す
- サバを抜けられないときはオモリを重くし、サバが消えて潮も弱いなら逆に外す
という部分でした。
全部が正解だったとはまだ言えませんが、失敗を「次回の具体的な行動」に変えるだけで、2回目の釣りはかなり組み立てやすくなりました。
7.ハマチ1本でも、前回より意味のある1本にできる
2回目の本命はハマチ58cmが1本でした。
大爆釣ではありません。
それでも、自分にとってはかなり意味のある1本でした。
1回目の失敗を振り返り、準備を変え、現場でもサバの状況を見て一時的にオモリを追加し、明るくなってサバが消えたら完全フカセへ戻し、探るタナも変えた。
その流れの中で釣れたからです。
詳しい時系列は、えり丸2回目でハマチ58cmを獲るまでの実釣記にまとめています。
よくある疑問
串本カセ初心者でも青物は狙えますか?
自分は2回目でハマチ58cmを1本釣ることができました。ただし、タナやオモリを固定して考えるより、サバの多さや時間帯を見ながら変える必要があると感じています。
オモリは5号だけで足りますか?
自分のイワシフカセでは、5号はむしろ重い側です。それでも2回目の暗いうちはサバが多すぎて、5号では抜けず、10号まで重くしてもまだ抜けませんでした。そこでさらに追加し、最終的に実質15号程度まで重くしました。その後、明るくなってサバが消え、潮も弱くなったあとはオモリをすべて外して完全フカセへ切り替えています。今回の経験では、5号で足りるかどうかより、状況に合わせて5号→10号→15号と段階的に重くし、条件が変われば0号へ戻せることの方が重要でした。
通し仕掛けはラインブレイク後の復旧をどうする?
自分の1回目はフロロカーボンの通し仕掛けだったため、ラインブレイク後は針を外掛け結びし直す必要がありました。イワシの油がついた手ではこれに苦戦したため、2回目は復旧時間を減らせるよう仕掛けを事前に複数作って持参しました。通し仕掛けでラインブレイクした後の復旧対策はこちらで詳しくまとめています。
2回行って、次回も持っていきたい考え方
- タナは決め打ちせず、時間帯や反応で変える
- サバが多いときは重くして狙う場所まで届け、サバが消えて潮も弱いなら完全フカセへ戻す
- ラインブレイク後すぐ復旧できるよう、仕掛けを事前に作る
- 船酔い対策を釣具と同じくらい重視する
- 釣行後は「次回何を変えるか」まで決める
まだ2回しか行っていないので、これを「串本カセの正解」と言うつもりはありません。
むしろ今後の釣行で、ここに書いた考え方が本当に再現できるのかを検証していきます。
月に一度の釣行を、なんとなく終わらせない。
2回の失敗と成功を、次の一回につなげていきます。


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