串本のカセ釣りで大物を掛けたあと、針の近くでラインブレイクしました。
このとき使っていたのは、フロロカーボンをそのまま針まで通した通し仕掛けです。
通し仕掛けなので、ラインブレイクすると既製のハリス付き仕掛けを交換するだけでは済まず、針をラインへ直接、外掛け結びし直す必要がありました。
ところが、イワシを触った手には油がついていて、その場で外掛け結びをやり直そうとしてもうまく結べず、魚が回っているかもしれない時間帯に釣りを止めてしまいました。
予備仕掛けを持っていくこと自体が特別な工夫だったわけではありません。通し仕掛けではラインブレイク後の復旧にその場で結び直す作業が発生するため、その弱点をどう補うかが今回の反省点でした。
そこで2回目は、現場で一から外掛け結びをやり直す時間を減らせるよう、仕掛けを事前に作って持っていくことにしました。
この記事では、フロロ通し仕掛けでラインブレイクしたときの復旧に手間取った経験と、そこから準備をどう変えたかを整理します。
ラインブレイクより痛かった「その後」
最初の串本カセ釣行では、約20m付近で大きな魚が掛かりました。
しかし、やり取りの途中で針の近くからラインブレイク。
魚種は確認できていないので断定できませんが、周囲ではブリが上がっていた時間帯でした。
ここで、すぐ次の仕掛けを投入できればよかったのですが、実際にはそうはいきませんでした。
エサのイワシを触っていた手は油で滑りやすく、その状態で外掛け結びをやり直そうとしてもうまくいかない。
結果として、魚を逃した後に、さらに釣りを再開するまでの時間も失ったことになります。
時合では「結べるか」より「すぐ復旧できるか」が大事だと感じた
家で落ち着いているときなら、外掛け結びそのものは難しい作業ではありません。
でも、実際の釣り場では条件が違います。
- 手にエサの油や水分がついている
- 船やカセの上で細かい作業をする
- 魚が回っているかもしれない焦りがある
- ラインブレイク直後で気持ちも落ち着いていない
こうした状況では、「現場で結べる技術があるか」だけではなく、どれだけ早く次の1投へ戻れるかの方が重要だと感じました。
2回目は、サルカンを入れて予備仕掛けを交換できる形にした
初回の反省から、2回目はフロロカーボンを針まで一直線につなぐ通し仕掛けのままではなく、途中にサルカンを入れ、そこへ事前に作っておいた針+ハリスの予備仕掛けを接続できる形にしました。
予備仕掛けは自宅で複数作り、10本前後を一つの目安にしました。ハリスの長さは約70cmで作っています。

これならラインブレイク後に、イワシの油がついた手で針を外掛け結びし直すところから始める必要がありません。サルカン側で予備仕掛けへ交換し、できるだけ早く次の1投へ戻れます。

ただし、これは単純に「サルカンを入れた方が優れている」という話ではありません。
通し仕掛けは結節点が少ないのが強み。一方、サルカンを入れると交換は楽になりますが、結び目が増えるぶん、通し仕掛けより強度面で弱点になり得る箇所も増えます。
つまり自分が2回目に選んだのは、強度だけを優先するのではなく、「時合中の復旧速度」とのバランスを取るという考え方でした。
通し仕掛けとサルカン式は、何を優先するかが違う
| フロロ通し仕掛け | サルカン+予備仕掛け | |
|---|---|---|
| 構造 | ラインから針までシンプル | 途中にサルカンを入れてハリスを接続 |
| ラインブレイク後 | 針を外掛け結びし直す場面がある | 作っておいた仕掛けへ交換しやすい |
| 時合中の復旧 | 結び直しに時間がかかる場合がある | 比較的早く再投入しやすい |
| 強度面 | 結節点を少なくできる | 結び目が増えるぶん弱点になり得る箇所も増える |
自分が重視したのは、どちらが絶対に優れているかではなく、「強度を優先する通し仕掛け」と「復旧速度を優先しやすいサルカン式」のどちらをその日の釣りで取るかということです。
サルカンを使う場合も、サルカン自体の強度や結び目の状態まで含めて確認する必要があります。
実際に1m弱のサメは、サルカン式のまま取り込めた
強度面のデメリットは気になるところですが、2回目の串本カセでは、サルカンに事前に作った予備仕掛けを接続した状態で、推定80〜100cmのサメを取り込むことができました。
少なくとも今回の実釣では、サルカンを入れたことが原因で仕掛けが破綻することはありませんでした。
そのため今回確認できたのは、この条件ではサルカン式が原因で仕掛けが破綻することはなかったというところまでです。
ただし、これは「サルカン式ならブリ相手でも絶対に問題ない」と証明できたという意味ではありません。サメとブリでは引き方も違いますし、サルカンの強度、ラインの号数、結び方、傷の有無などでも結果は変わります。
今のところ自分が確認できているのは、1m弱のサメを実際に取り込めたというところまでです。今後ブリ級を掛けたときにどうなるかは、引き続き実釣で確認していきます。
サルカン式の復旧対策として、事前準備しておくメリット
- ラインブレイク後にすぐ交換できる
- イワシの油や濡れた手で細かい結び作業をしなくてよい
- 時合中に釣りを止める時間を減らせる
- 焦って雑な結びをするリスクを減らせる
- 船酔いや疲労で集中力が落ちても交換だけなら対応しやすい
自分のように月に一度程度しか釣りへ行けない場合、「釣れるかもしれない時間」を仕掛け作りで失わないことにはかなり価値があると思っています。
何本くらい作る?自分は10本前後を基準にした
必要本数は、釣り方や魚の活性、根ズレ、サメなどの状況で変わると思います。
自分の場合は、初回に一度のラインブレイクで復旧に苦戦した経験から、2回目は10本前後を一つの目安にしました。
「10本が正解」という意味ではありません。
大事なのは、1本切られた時点で「もう予備がない」「また一から結び直し」という状態を避けることです。
現場で結ぶ練習は不要?そういう意味ではない
予備仕掛けを持っていくからといって、外掛け結びを現場でできなくてもいい、という話ではありません。
予定以上に仕掛けを消耗したり、ハリス長を変えたくなったりすれば、現場で結ぶ場面は出てきます。
なので、結び方自体は練習しておく。
そのうえで、時合中の復旧は予備仕掛けで速くするという使い分けが、自分には合っていると感じました。
初回の失敗が、2回目の準備にそのままつながった
この予備仕掛けの考え方は、机上で思いついたものではありません。
初回に大物を掛けて切られ、その後うまく仕掛けを結び直せなかったという失敗から生まれました。
初回の串本カセ釣行で何が起きたのかは、別記事に詳しくまとめています。
そして2回目では、予備仕掛けを事前に準備したうえで再挑戦しました。オモリやタナ、船酔い対策も含めて、2回目でハマチ58cmを獲るまでの実釣記にまとめています。
月一釣行ほど「復旧時間」を減らしたい
魚が掛かる瞬間は選べません。
ラインブレイクも完全には避けられません。
でも、切られた後に何分止まるかは、ある程度準備で変えられます。
自分にとって予備仕掛けは、単なる持ち物ではなく、限られた時合をできるだけ長く釣るための準備になりました。
月に一度の釣行を、なんとなく終わらせない。
こういう小さな改善も、次の1本につながると考えています。
タナ、オモリ、船酔いも含めて串本カセ2回分の学びをまとめて読みたい場合は、串本カセ初心者が2回行って分かった7つのことに整理しています。


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