前回のえり丸は、正直かなり散々でした。
仕掛けを落とせば表層のサバに止められる。イワシフカセでは重い側の5号を使っても、狙いたい棚までなかなか届かない。せっかく掛けた魚にはラインを切られ、最後は船酔い。
「魚がいなかった」のではなく、自分の準備が、その日の海に負けた。そんな感じの1回目でした。
そして6日後。
2026年8月24日、もう一度、串本のカセ釣り「えり丸」へ行きました。
今回の目標は単純です。
前回と同じ失敗をしないこと。
結果は、ハマチ58cmを1本、ゴマサバ約40cmを3本。ほかに、推定80〜100cmのサメも掛かりました。
大爆釣ではありません。
でも、自分にとってはかなり大きな1本でした。
この記事でわかること
- 串本カセ初回でうまくいかなかった理由
- 2回目に変えた船酔い対策とタナの考え方
- 暗いうちは20mを探り、サバ連発を受けて5号→10号→最終15号まで段階的に重くした流れ
- 明るくなってサバが消え、潮も弱くなったため完全フカセへ切り替え、35m前後でハマチ58cmを獲るまで
今回の釣行データ
| 釣行日 | 2026年8月24日 |
|---|---|
| 釣行先 | 串本・えり丸 |
| 出船 | 朝4時ごろ |
| タナの変化 | 暗いうちは20m前後 → 明るくなってから35m前後 |
| 本命釣果 | ハマチ58cm × 1 |
| その他 | ゴマサバ約40cm × 3、サメ推定80〜100cm |
| 今回の修正 | 暗いうちはサバ対策で5号→10号→最終15号まで段階的に増量。明るくなってサバが消え、潮も弱くなった後はオモリを外して完全フカセに変更し、35m前後を探索 |

月一釣行は、失敗したら次のチャンスが遠い
自分が釣りに行けるのは、だいたい月に一度です。
毎週行けるなら、「今日はダメだった。また来週」で済みます。
でも月一だと、そうはいきません。
1回外すと、次に試せるのは何週間も先。
だから自分は最近、釣果そのものよりも、「次回の成功確率を何%上げられるか」を意識するようになりました。
このブログを「月一、獲りに行く。」にしたのも、その感覚が一番しっくりきたからです。
1回目。サバに止められ、ラインを切られ、船酔いした
最初のえり丸釣行では、表層にサバがかなりいました。
仕掛けを落としても、狙いたい棚へ着く前にサバが食ってくる。
5号の重りを使っても思うように抜けられず、「魚がいるのに、狙っている魚へ仕掛けを届けられない」という状態でした。
さらにラインブレイクが1回。
しかも、そこで終わりではありませんでした。
このとき使っていたのは、フロロカーボンを針まで通した通し仕掛けです。ラインブレイクすると、その場で新しい針を外掛け結びし直す必要がありました。
ところが、イワシを触っていた手には油がついていて、外掛け結びがうまくできない。魚の気配がある時間帯なのに、仕掛けを復旧すること自体に時間を使ってしまいました。
一般的なハリス交換式の仕掛けなら予備を持っていくのは当然ですが、今回の失敗の本質はそこではありません。通し仕掛けで切られた後の復旧時間まで想定できていなかったことでした。
そこで2回目は、現場で一から結び直す時間を減らせるよう、仕掛けを自宅で複数作って持っていきました。
月一釣行では、短い時合を仕掛け作りで失うのはかなり痛い。これは1回目から2回目で変えたことの中でも、かなり実践的な改善でした。通し仕掛けでラインブレイクした後の復旧対策はこちらに詳しくまとめています。
そして自分にとって一番きつかったのが船酔いです。
実は半年ほど前、冬の串本・大裕丸のカセで、雪が降るような天気とそれなりの揺れの中でも酔わなかった経験がありました。そのため「カセなら大丈夫だろう」と高をくくっていたのですが、えり丸初回では普通に酔いました。
釣り以前に、集中力が削られていく。
帰ってから振り返ると、改善点だらけでした。
2回目は、暗いうち20m→5号→10号→15号→完全フカセ→35mへ
2回目は前泊して、朝4時ごろに出船。
暗いうちは、まず20m前後をひとつの目安にして探りました。
ところが、釣れてくるのはサバばかり。自分のイワシフカセでは重い側の5号でも、狙いたいタナまで仕掛けを通す前にサバに止められる状況でした。
そこでまずオモリを追加して実質10号程度まで重くしましたが、それでもサバを抜けませんでした。さらに追加し、最終的に実質15号程度まで重くして、まずサバの層を抜けることを優先しました。
その後、空が明るくなるとサバがいなくなり、潮もあまり流れていませんでした。そこで今度はオモリをすべて外し、完全フカセへ切り替えました。
サバが多くオモリを使っていた時間帯は、サバの層を抜けて狙う層まで撒き餌を届けるために底撒きペットを使っていました。
明るくなってサバが消え、完全フカセへ移行してからは底撒きペットは使わず、刺し餌も撒き餌もオモリなしで自然に流し、沈ませながら35m前後を探りました。
そこでハマチ58cmが1本。ゴマサバも約40cmを3本釣れました。
つまり今回のハマチは、「15号に重くしたから釣れた」という話ではありません。サバが多い時間は重くし、サバが消えて潮も弱くなったらオモリを外す。状況に合わせて沈下速度とタナを両方変えていった先で出た1本でした。
この「暗いうち20m→明るくなって35m」というタナの変え方は、串本カセで実際にどうタナを探したかに分けて詳しくまとめています。
この流れこそ、1回目よりも自分で状況を見て釣りを組み立てられた部分だったと思います。
船酔い対策は、タックルと同じくらい重要だった
もうひとつ、前回と大きく違ったのが船酔いでした。
今回はアネロンを使い、前回よりかなり楽に釣りができました。
自分にとっては、酔い止めで体調を保てたことが釣りの組み立てを考える余裕につながりました。
※医薬品は体質や体調によって合う・合わないがあります。使用する場合は必ず添付文書を確認し、用法・用量を守ってください。
当たり前ですが、気分が悪いと棚を変えるのも、仕掛けを直すのも、考えるのも面倒になります。
逆に体調が保てると、「次は5m上げよう」「ここはもう少し待とう」と考える余裕が出ます。
自分のように酔いやすい人間にとっては、酔い止めも立派な釣具だと思いました。
初回は強く船酔いし、2回目はアネロンを使ってどう変わったかは別記事に詳しくまとめています。
それでも、まだ改善できる。次回変えるのは3つ
ハマチが釣れたから成功、で終わらせるつもりはありません。
むしろ今回の釣行で、「次に変えるところ」がかなりはっきりしました。
1.オモリは「重くする」だけでなく「外す」判断もする
暗いうちに20m前後を探っていたときはサバが多く、自分のイワシフカセでは重い側の5号でも狙いたいタナまで仕掛けを通しにくい状況でした。
そこでまず実質10号程度まで重くしましたが、それでもサバを抜けず、さらに追加して最終的に実質15号程度まで重くしました。
一方、明るくなってサバが消え、潮も弱くなったあとはオモリを全部外して完全フカセへ切り替えました。
大事だったのは「15号が正解」でも「完全フカセが正解」でもなく、その時のサバと潮に合わせて沈下速度を変えたことです。
2.20mや35mという数字を固定しない
今回は暗いうちは20m前後を探り、明るくなってから35m前後へ移しました。
ハマチが出たのは35m前後でしたが、だから次回も35mが正解とは限りません。
時間帯、サバの位置、潮の状況を見ながら、探るタナを動かすことを意識します。
今回の「20m→35m」という変化自体を、次の釣行のヒントとして残しておきます。
3.竿受けを導入する
カセ釣りは、手持ちで頑張り続けるほど偉いわけではありません。
待つ時間もあります。
次回は竿受けを使って、体力を温存します。
疲れが減れば、後半でも棚を変えたり、仕掛けを見直したりする余裕が残ります。
これは釣果というより、1日を通して釣りの質を落とさないための改善です。

ハマチ1本。でも、前回とは意味が違う
今回釣れたハマチは58cm、1本だけです。
数字だけ見れば、ものすごい釣果ではありません。
でも自分にとっては、前回の失敗を少し修正して、その結果として獲れた1本でした。
だから面白かった。
釣りって、魚の数だけじゃなく、前回の自分より少しうまくできた瞬間がかなり気持ちいいんだと思います。
次のえり丸で、本当に再現できるのか
次回試したいことは決まりました。
- サバが多く5号でも通らないなら、10号→15号と段階的に重くして反応を見る
- サバが消えて潮も弱いなら、オモリを外して完全フカセも試す
- 暗いうち20m、明るくなって35mだった今回の流れを参考にしつつ、数字は固定しない
- 竿受けを使って体力を残す
これで本当に釣果が変わるのか。
それとも、今回のハマチはたまたまだったのか。
次にえり丸へ行ったとき、答え合わせをします。
よくある疑問
串本カセでは35mを狙えば釣れますか?
今回ハマチが出たのは35m前後でしたが、最初から35mを基準にしていたわけではありません。暗いうちは20m前後を探り、明るくなってから35mへ移しました。毎回同じ水深が正解という意味ではなく、その日の時間帯や魚の位置を見て探る必要があると感じています。
5号のオモリでは軽すぎますか?
自分がしているイワシフカセでは、5号はむしろ重い側です。それでも暗いうちはサバが多すぎて、5号では抜けず、10号まで重くしてもまだ抜けませんでした。そこで最終的に実質15号程度まで重くしました。明るくなってサバが消え、潮もあまり流れていなかったあとは、逆にオモリをすべて外して完全フカセへ切り替えています。つまり「5号が軽い」のではなく、その時のサバと潮に合わせて5号→10号→15号と段階的に重くし、条件が変われば0号まで戻すというのが今回の経緯です。
船酔いしやすくてもカセ釣りはできますか?
自分は初回かなり酔いました。2回目はアネロンを使い、前回より釣りに集中できました。酔いやすい人は、釣具と同じくらい体調管理の準備も重要だと感じています。
「月一、獲りに行く。」で書いていきたいこと
このブログでは、「今日は○匹釣れました」で終わる釣行記にはしたくありません。
仕事と家庭があり、釣行回数が限られる週末アングラーでも、
- どこへ行くか
- 何を準備するか
- 何が失敗だったか
- 次に何を変えるか
を積み重ねれば、少しずつ「獲れる確率」は上げられるはずです。
月に一度だからこそ、その一回を使い切る。
次の一回を、前回より少しだけ当たりに近づける。
そんな釣りを記録していきます。
串本カセ2回分の失敗と改善をまとめて読みたい場合は、串本カセ初心者が2回行って分かった7つのことに整理しています。


コメント